●フカヒレの水揚げ量日本一

●実は、気仙沼はフカヒレの水揚げ量日本一を誇る港なのです。
高級品であるふかひれが水産資源豊かな太平洋で獲れるんですねぇ。
このフカヒレ、フカヒレというくらいなので、他にもヒレがあります。
フカヒレの種類はいくつかあって、鮫の種類や部位による違いがあります。
通常、フカヒレに使われる部位といえば背ビレ、手ビレ、尾ビレの三種類ですが、他にも、腹ビレ尻ビレといった小さな部位も使われています。
ではここでいくつかの分類を。
生のフカヒレを乾燥させたものを『原ビレ』と言います。さらに、原ビレから皮・骨・肉などの余計な部分を除いたものを『素ムキ』と言います。
 素ムキを型崩れの無いように加工して、水で戻したものを『排翅』パイツーと言います。
形が崩れたり、糸状の物を『散翅』サンツーと言います。

●フカヒレの歴史

●フカヒレと言えば、中華料理の高級食材として有名ですが、実は日本でも古くから食材として存在してました。
しかも、江戸時代には、フカヒレは食材というよりも、中国への輸出品としてありました。
このフカヒレ以外にも乾燥させた海参(ナマコ)・鮑(アワビ)などを俵詰めにして長崎から輸出していたそうです。
中国では、この3種が『参・鮑・翅』と称され、高級食材として使用されております。
なんと、江戸幕府にとって、この3種が『金・銀・銅』の変わりに決済できる品だったそうです。
このため、中国との貿易においては重要な輸出品でした。
今では、色々なところ、スープやラーメン。お寿司のネタなどにも使われるようになり、お馴染みな食材として使用されています。

●フカヒレが高級なのはなぜ?

●一番の理由は、フカヒレとして食すことができる部分がサメ本体の約0.5%〜1.0%と、とても少ない領域であることです。
第2に、この小さなフカヒレから、余分な皮・肉・骨を取り除き、繊維の部分を手間ひまかけて取り出します。
これにより、たくさんの手間、さらに、たくさんの工程によりだんだんとフカヒレ自体が小さくなっていきます。
このため、非常に高価なものとなっています。
従って、例えば、田中角栄首相時代に中国からの来賓を迎えた晩餐会のメニューにも使って頂いたり、天皇即位の晩餐会の茶碗蒸しにも使用されたりと、名実ともに、高級な食材として存在しています。
こんなフカヒレですが、日本では一番採れるのが気仙沼です。
http://www.mapple.net/guide/C00000000897.htm
フカヒレを使用した食事を、気仙沼でしてみては如何でしょうか?

Copyright © 2007 ●気仙沼のフカヒレ